麻の日傘│2010年6月 1日



とむかしから言われてきました。
実際に「麻」は保温性が低く放射性に優れているので日傘の中に熱がこもらず太陽の下でもはシャリ感のある生地を通して爽やかな風を運んでくれます。また、水分の乾燥性に優れているため湿気が多く蒸し暑い日本の夏を快適に過ごすためにぴったりの素材なのです。

実は天然繊維の中で「麻」は一番紫外線を通しにくい繊維です。ポリエステル等の合繊繊維は紫外線カット率は高いのですが、風を通しにくく熱を吸収しやすいという特性がありますので、日傘をさしている間に内側の空気があつくなってしまいます。涼しさと日よけとのバランスを考えれば、「麻」はとても日傘向きの素材なのです。

近江はびわ湖を中心に豊富な水資源があり麻の織りに必要な条件に恵まれた土地です。周辺の山々から清水がそそぎ、平野は豊かな水を満たす湖面からの湿った空気で潤います。このような自然環境条件と素材に恵まれて、古くから麻織物の産地として発展してきました。現在もその伝統・技術が受け継がれ、近江ちぢみ、近江上布に代表されるように国産の近江の麻は品質が良く、長く愛用される日傘に仕上がりました。

一口に「麻」と言っても実はたくさんの種類があります。麻とは繊維の総称では実際には20種類程の植物が含まれます。私たちの身近ある主な麻は亜麻(リネン)と苧麻(ラミー)の二種類。当店では本麻にこだわり、今回は亜麻(リネン)の糸を使ってを近江で生地を織り上げました。亜麻(リネン)はつるっとやわらかい麻で、繊維が短く細いのが特長で、麻特有の亜麻色をしています。またソフトでしなやかな光沢感があり麻独特の素材感を楽しむことができます。
機能的に優れながらも品のある光沢感が持つ人のこころも楽しませてくれそうです。


















































